フードバンク八王子

(一般社団法人フードバンク八王子)

フードバンク八王子は、誰もが食に不安なく過ごせるまちを目指して活動しています。

支援する、されるではなく、誰でもが自分のできる小さなことで、お互いが助かったり、笑顔になったり、そんなつながりのあるまちで、子どもたちの楽しい笑い声が響き、伸びやかに育つまちです。

子どもの貧困って?

13.5%―7人に一人の子どもが貧困の状態

厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査」の結果です。

日本に貧困?と思うかもしれません。毎日道ですれ違うこどもたち何人いますか?10人いるとしたらその中に1人は確実にいるということです。
でも「実感がない」というのが多くの人の感想です。そう、見えないんです。それが「相対的貧困」といいます。

食料や衣類など、生きる上で必要最低限の生活水準が満たされていない状態「絶対的貧困」と違い、今、日本で問題になっているのは「相対的貧困」です。

相対的貧困―その国や地域の水準の中で比較して、大多数よりも貧しい状態

例えばこどもたち、経済的に厳しくて

  • 塾に通えない、進学なんて考えられない
  • 修学旅行に行けない
  • 友達とでかけるのを躊躇してしまう
  • クラブやスポーツがしたいけど、いろいろ経費がかかるから無理

…本来子どもの時に経験すべき様々なことを諦め、将来への希望が奪われています。

コロナ禍で貧困が問題になっています。

そして、コロナ禍が始まって1年余り、上記にあげた貧困の数字は、今もっと上がっていることが容易に予想されます。

コロナ禍に伴う厳しい経済状況は、女性やシングルマザーといったもともと弱い立場にある方たちに大きな影響を与えています。

解雇や雇い止めとなった女性の割合は男性の1.2倍、非正規雇用の女性に限って見ると1.8倍になっています。(※「NHK【データで見る】新型コロナ 働く女性への影響は」より)

フードバンク八王子の活動

1. 困窮者支援

毎月2回、食料を配布するパントリーを開催しています。

コロナ禍前は、高齢者の男性の利用が多かったのですが、コロナ禍後はシングルマザーなど、お子さんのいらっしゃる方の利用が増えています。そして、コロナの感染拡大と比例するように昨年暮れの感染拡大以降、利用件数が倍増しました。

パントリー利用者数の推移

パントリー利用者数の推移

2. 子ども食堂への食料支援

コロナ禍後、こども食堂をこれまで通り開催している食堂はありません。それでも皆、こどもたちのために、今まで利用してくれていた地域の方のために、コロナ禍で困ってしまった方のためにと、食料配布を続けています。

フードバンク八王子では、食堂開催時はもちろんですが、食料配布で食品集めをがんばっている食堂を支援するために、企業や市民の皆さまからいただいた食品を提供したり、その仕組みづくりを行っています。

3. 子どもたちをめぐる活動

「はちおうじっ子のコロナに負けるな!応援プロジェクト」

八王子市内中学生以下のお子さんのいるご家庭に食品配送を実施しています。2020年度は3回実施しました。毎回応募の数は増え、延べで応募総数775世帯、配送474世帯になりました。困窮されている方々の裾野の広さを感じさせますので、2021年度以降も継続していきたいと思っています。

「子どもたちに音楽を届けるプロジェクト~春と音楽を楽しもう!in八王子オーパ」

コロナ禍で楽しみが少なくなり、ストレスを抱えているこどもたちが多いと聞きます。幼児から小学校低学年の小さな子どもたち向けに、音楽を聴いて楽しむイベントを実施しました。親子連れなど約80名が参加、こどもたちも約1時間の演奏を楽しんでくれました。今後もコロナ禍の様子を見ながら、実施してまいります。

「小津クラブとこども食堂のマッチング」

市内恩方地区で活動しているNPO法人小津クラブと連携し、食堂で使う野菜を、こどもたちが自ら作ろうという取組みが今年度から始まります。フードバンク八王子はこども食堂側のコーディネートを担当し、こどもたちが、自然に触れる体験をサポートしていきます。

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