イベント出店 ~なくてはならない存在~ 【障害者就労継続支援A型「風の谷」様】

 

(上の写真は2023年7月に東京古書会館で開催された「中央線 はしからはしまで 古本フェスタ」に参加した際の会場の様子です。)

今年は古書イベントに多く参加中です

「読書の秋」。全国各地で古書に絡んだイベントが開催されています。

私たちテトテの運営主体であるノースブックセンターも、今年はこの10月までの間に4つの古本販売イベントに参加いたしました。

長かったコロナ禍の反動もあるのか、古書に直に触れられる機会に多くの方が足を運んでくださいました。

 

さて、今更ながら申し上げますが、私たちは古書店です。

古書店ということは古本をお客様から買って販売しているわけですが、私たちのお店には実店舗がありません。

普段はインターネットを通じてのみの古書買取・販売をしています。

そうすると悲しいかな、お客様の反応が見えなくなりがちです。

勿論、メール等でご感想を送ってくださる方もいらっしゃいますが、対面での情報量の多さにはかないません。

 

「お客様のリアルな反応を見たい!」

そんな欲が湧くのはある意味、当然と言えました。

また、「そこからお客様が古書店に対して本当に必要としていることが見えるかも?!」

という期待もありイベント出店に臨んでいます。

実は大変なイベント出店

通常は実店舗がないだけに、本の出品1つとっても普段とは勝手が異なります。

例えば、古書に値札を付ける作業。

これを何十、何百冊という本全てに付けていきます。

しかも、値段は本により異なるため1冊1冊、個別に貼り付けていく必要があります。

「これしかできない」じゃない。「なくてはならない」存在

そこで私たちはこの作業を障害者就労継続支援A型事業所の「風の谷」様にお願いすることにしました。

「値札をシートから切り分け」「本の見返しに貼る」という作業を2人1組で行ってもらっています。

切り分ける際も定規を使ってまっすぐ。

貼付けも非常に丁寧です。

 

どのくらいの量の本をイベントに出そうか?どの本を?どのくらいの値段で?どうやってディスプレイしよう?誰が?

 

・・・決めることがありすぎて、正直本に一番近いところに手が回らないのというのは皮肉なものです。

ですが、「風の谷」の皆さんが正確で丁寧な準備をしてくださるので非常に助かっています。

シンプルな作業ではありますが、手が足りない当店にとってはまさに「なくてはならない」存在。

お互いに必要とし、される存在でいられると良いなと思います。

古本にのせられた想い

この先、当店が参加するイベントで当店の本を手に取ることがあれば、是非、本の隅々まで観察してみてください。

そして、そこに携わった人(団体に寄付をしようと当店に本を売っていただいた方、生きづらさを抱えながら前向きに働く人々・・・)の

手や想いに想像を巡らせてみていただけると幸いです。

その古本にまた1つ、新しい味わいが加わることでしょう。

 

「風の谷」様については是非、下記リンクもチェックしてみてください。

インタビューページはこちら

公式サイトはこちら

(更新日:2023年10月13日)